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2009年02月08日

「見直し、見極め、選別」する時代

「ブログ、止まってるがな」とツッこんでくださった方々、
ありがとうございました。(*^^*)
弊社のお客さま向けには、ずっとFAXで、「経営幹部・管理職 編」と
「IR・法務 編」としてお送りしておりました。
どなたに頼まれた訳でもございませんが(^^;)、ブログも再開させていただきます。
自己満足で拙い戯言を並べますが、予めお許しください。

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人それぞれ色々な解釈があるとは思うが、この時代を、
私は「経済が『まとも』になっていく時代」と捉えている。

今までがおかしかった(ヌルかった)と考えた方がいいと思う。

企業も個人も、本当に「必要な」ものにしかお金を払わなくなった。
人の欲を際限なく満たすという拡大経済より、地球環境にもその方がいいだろう。

個人はまだ自身の判断・好みによって
「欲しい!」という感情(だけ)でモノを買うことがあるだろうが、
今や企業はそうはいかない。

「理屈」がしっかり通らないものには、予算そのものがつかない。

「欲しい!」「あったらいいなぁ」程度の「感覚・感情」だけでは、
モノ・サービスを買うことは許されない
のだ。

購入(予算計上)までの関門は、以下の3段階。

1.「本当に必要なモノ(サービス)なのか?」、
もし必要だとしても「この価格は適正なのか?」と現状を冷静に見直し

2.さらに「今、どうしても必要なのか?後回しではダメなのか?」を見極め

3.さらにさらに「他の候補(選択肢)」と厳正に選別する

そのすべてをクリアして残ったモノ・サービスにしか、お金を払わない。
まともな企業ほど、この3段階の関門は厳格だ。

つまるところ、基準は「必要性」

だとするならば、我々がなすべきことは至ってシンプルである。

対象とするお客さま(企業・人)それぞれの「必要性」を満たす
モノ・サービスを開発し、すでにあればその「質」をさらに磨くこと。

それらを、自社の製品・サービスを「必要」とする(であろう)お客さま層・市場
と結びつけること。


お客さま(企業・人)それぞれの「必要性」を満たせる存在(企業・人)、
そして少なくともそれを期待される存在(企業・人)だけが勝ち残り、
そして「引き続きゲーム(=『お役立ち・知恵比べ』競争)に参加する」
ための資格を与えられる。

もしこのまま資本主義が続くなら、ゲームの法則・ルールはますます、
至って至って「純粋な(=グロテスクな)原則」の方向に進んでいくのだと思う。


であれば、我が社も「あったら便利」程度の弱い存在ではなく、
「お客さま(企業・人)にとって、なくてはならない」存在であり続けよう。

知恵を絞ることを疎かにして何でもかんでも「リーマンが悪い」と
ボヤくのは、まだまだ余裕と甘えがある証拠だと考えよう。

ゲームに参加する以上、「いかに、お客さま(企業・人)にとって
なくてはならない存在になれるか」に知恵の全てを絞り出そう。

その過程を味わいながら、どうせ戦うならやっぱり勝って、お客さま(企業・人)と
ともに喜び合おう。

こちらから売り込むようなことではなく、お客さま(企業・人)から求められ、
「なら、売って差しあげましょう」と言えるくらいの「質」を創り出し、
他を圧倒するレベルでお客さま(企業・人)に喜んでいただこう。

「だから、アンタじゃないと困るねん!」と言われ続けよう。

こちらから「お客さまを選べる」くらい、製品・サービスを磨き続けよう。

そして。
「『仕事』って、だからオモろいんやで♪」と子供(や若い人たち)に言える親(大人)であろう。

(文責:常務 田畑良一)

投稿者 seiun : 2009年02月08日 09:40