2009年02月19日
「必要性」とは?
今の時代、ビジネスのキーワードは「必要性」だと思う。
「必要性」のない(と判断した)ものに対しては、企業も人も、お金を支払わないのだ。
家庭・個人はまだしも、企業体の場合はより明白である。
では「必要性」とは何か?
「必要性がある」という判断は、どういう状態を言うのか?
「あったら便利」ということか?
今の時代、そんな程度で「必要である」とは言えない。
そんな理由では、組織の判断として、出費の許可を出すことはできない。
「あったら便利なのになぁ」というレベルでは、「なくても何とかなるかぁ」で片付けられる
程度でもあるのだ。
改めて今の時代、企業体にとって「必要性」とはどういうことを言うか?
「ないと困る」ということである。
「お金を払ってでも、そのモノ(サービス)は手に入れないと困る」というレベルで、
初めて「必要」だと言えるのである。
1.「本当に必要なモノ(サービス)なのか?」、
もし必要だとしても「この価格は適正なのか?」と現状を冷静に見直した場合に・・・。
「ないと困る」というモノであり、サービスであること。
「金額は高いようにも思うが、そのモノ(サービス)を手に入れるためならこの金額は
妥当だ。いや、むしろ安いかもしれない」というものであること。
2.さらに「今、どうしても必要なのか?後回しではダメなのか?」を見極めたとき・・・。
「今、なきゃ困る」というモノ(サービス)であること。
「後回しじゃ困る」と判断されるモノ(サービス)であること。
3.さらにさらに「他の候補(選択肢)」と比較されたとき・・・。
「他のモノ(サービス)じゃなくて、あなたのトコのモノ(サービス)じゃないと困る」ということ。
「他の会社じゃなくて、あなたの会社じゃないと困る」と言われること。
「他の人じゃなくて、アナタじゃないと困る!」と言っていただけるほどであること。
そのレベルで「必要」だから、お金を支払ってでも手に入れるのだ。
「必要」というコトバの意味が、より厳格になっている。
ヌルい時代だったから(ただ何となく)選ばれていたモノ(サービスも企業も人も)は
すでに淘汰されているし、さらに加速していく。
理不尽ではあるが「現実」として、これから「結果の平等」という概念はどんどんなくなっていく。
それに比べて「機会の平等」は、まだ辛うじて残っている。
資本主義がともすれば行き過ぎて、グロテスクに牙を剥き出しにしているような時代だが、
我々はその制度の利益もたくさん享受している。
この日本でこれからも生きていく覚悟をしているならば。。。
我々は、お客さま・市場のなかでも「必要」というコトバの意味が厳格になればなるほど、
選ばれる存在になろう。
そのプロセスを楽しみながら、
今の製品・サービスの質を磨き、新たに製品・サービスを開発していこう。
お客さま・市場の「必要性」を満たす、いや超えるレベルで。
(文責:常務 田畑良一)
投稿者 seiun : 2009年02月19日 21:58